miya-rithumei’s blog

紫微斗数という命運分析で人生の様々なご相談に応じています。

神様の遣い 【2】

神様の遣い 【2】 

 

 

早苗さんが物心ついた頃の記憶を彼女は話し始めてくれました。

前回は、お母さんと姉さんと三人でデパートに買い物に行った時の記憶でした。

https://ameblo.jp/miya-ritumei/page-2.html

 

 

早苗の両親はいつも喧嘩ばかりしていました。

父親は常に酒を呑んで暴れる、いわゆる「酒乱」でした。そんな酒乱の父に耐えて、離婚もせずに二人の娘を育て上げた母親に、早苗は自分も同じ母親に成った今、改めて考えさせるののがあったのです。

 

 

早苗が小学校に入学して間もない頃でした。

母親は毎日、パートの仕事で働きに出ていました。酒乱の夫の稼ぎが少ないからです。

元々性格のキツイ母親ですから、夫の稼ぎの少ないことへも不満は強く、日常的に夫への文句が口を開けば出ていたのです。その文句が出るたびに夫は近くにある物、手当たり次第に投げつけ、それがたまには早苗や姉さんの身体や顔に当たり血を見ることが有ったと云うわけです。

 

こんな話、平和な家庭に育った人なら「嘘だろう、出鱈目ばかり書いて」と思うことでしょう。

こうして記事を書いている私でさえ、幼少期には身近な出来事でした。60歳後半になった爺いの記憶にも今シッカリ動画として、父親が鬼のような顔をして母親を殴っている姿が思い浮かぶのですから、三つ子の魂というものは一生涯付きまとうものですね。

 

 

さて話を戻しましょう。

小学校で日中を過ごすように成った早苗は、新しい生活環境でさらに苦痛が始まるとは、まさか思っても居なかったのです。

本当は朝、学校に登校すれば嫌な家庭内のことは、忘れて居られると思ったのですが、別の意味で家庭内の事を忘れさせるような出来事が始まることになったのです。

 

新しい学校生活では、今まで毎日家で過ごしていたとは、まったく違うことが始まります。

まだ67歳の子供なら、学校から帰ったら誰かにそんな出来事を話したいものです。

 

早苗の両親は怖い親ですが、それでも早苗にとっては母親が唯一の心の拠り所でした。

そんな母親にでも学校の楽しいこと、嫌なこと、いろいろな出来事を、家に帰ったら話そうと走って帰るのですが、家に帰れば母親の姿はありません。

 

そうです。母親はパートの仕事に行っているので留守なのです。

家に母親が帰ってくるのは夜遅くです。母親は夕方から近くの飲食店へパートで働きに行っていましたから、その店が閉店する夜10時頃でないと家には帰ってきません。

 

早苗さんは当時を思い出しながら涙ながらに語ってくれました。

 

 

 

「私が学校から帰ると、既に居ないことがほとんどでした。

学校での出来事や、友達とケンカしてしまったこと、宿題のことも、明日の持ち物についても、とにかく、母親に話を聞いてもらいたい事が、たくさんありました。

 

でも、母がパートを終え、帰宅するのは、いつも私たちが眠った後なのです。

 

今日こそは、母が帰って来るまで絶対に眠らずに起きていようと何度も挑戦したのですが、やっぱり眠いのには勝てず、結局、何も伝えられずに朝になってしまいます。

 

昨日、途中で解らなくなってしまった宿題も母に教えて貰おうと思ったけど聞けなかったし、忘れてはいけない持ち物のことも、一晩寝たことですっかり忘れてしまい登校してしまいました。

 

やっぱり、担任の先生に怒鳴られました。

引っ叩かれ、蹴られたこともあった。

<学校の先生は何度注意しても毎日、同じように忘れ物してくる早苗に、可愛い顔していても、シブトイ女の子だと腹が立ったようです>

 

まだ、小さかったあの頃の私は、どうしらた良いのかという知恵もなく、同じ失敗を何度も、繰り返していました。

そして、その度に叱られ、叩かれることが怖くて、泣いてばかりいました。学校が終わったら母に逢いたくて必死になって泣きながら、走って帰ったことも、何度もありました。

 

でもやっぱり家に帰っても、家には母はおろか、誰もいない。

もう悲しくて私は、ランドセルを背負ったまま、膝を抱えて泣き続けました。

 

 

夕方に成り、少し落ち着いた頃に、もう酒乱の父が帰って来ました。

 

毎日同じような、酒乱の父の怒りのフルコースが始まります、

 

家では父親に叩かれ、学校では、先生に叩かれ。

私は、このまま、この世から消えてしまいたいと思うようになりました。

 

何で私は生まれてきてしまったのだろうと、何のために生まれてきてしまったのだろうと、思う日々が続くようになりました。

 

夜寝たら、明日の朝には死んでいますように…

 

そう神様に真剣に神さまにお祈りしていました」

 

 

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