miya-rithumei’s blog

紫微斗数という命運分析で人生の様々なご相談に応じています。

神様の遣い(9)

神様の遣い(9)

 

早苗さんは、小学校に上がってからも、家庭とは別の辛いことが続きました。それは、先生に事情を分かって貰えず、何か有れば殴られたりとか、ただただ周囲の人間が恐ろしいという感情が増していったのです。

そんな中にあって、唯一仲良しにしてくれた同級生の母親が、いつも早苗さんには優しくしてくれ、本当のお母さんだったらと思うほど、早苗さんにとって救いになりました。

 

前回までの記事

https://ameblo.jp/miya-ritumei/entry-12412703974.html

 

 

----- 姉の事 -----

早苗は姉と二人の姉妹です。

その姉は、両親にとっては問題の多い子供だったようです。

今で云う「発達障害」であったと思われます。

そのような問題を持って生まれて来たとは知らない両親は、異常行動をする姉に対して厳しく接するようになりましたし、特に父親は暴力的になりました。

姉は朝から晩まで母親に怒鳴られ、父親からは殴られていました。

そして、どんなに殴られても泣かなくなった姉を観ていた早苗は、姉に対して一種の恐怖感さえも覚えるようになりました。

 

早苗が8歳のころ、外から遊んで家に帰ってきて自分の机の上の異常に気付きました。

早苗の勉強机の上が綺麗さっぱりと片付けられていると云うか、何にも無くなってしまっていました。

机の傍のごみ箱を観ると大きめのごみ箱に様々なものがギュウギュウに押し込められています。

早苗は、そのごみ箱の中に自分が大切にしていた物までが、クシャクシャに丸められて捨てられているのに気付いたのです。

早苗は驚いてごみ箱の中の物を急いで畳の上に広げてみました。

すると、大切にしていた物がたくさん出てきたのです。

早苗はクシャクシャにされた物を机の上に丁寧に広げて揃えていると、別の部屋から現れた姉が、突然に早苗がごみ箱から拾い集めていた物を、ひったくると台所に走って行ったのです。早苗は慌てて姉の後を追いました。

「お姉ちゃん、何するの!」

姉は憎たらしそうな顔をして早苗に怒鳴りました。

「早苗の大事なものは、こうしてやる。これで、もう使い物に成らないさ、嫌なら拾ってみな?」

そう言って姉は、早苗の大切にしてきた物を台所の残飯入れの容器の中に押し込んで、ヌルヌルになっている残飯と混ぜてしまいました。

早苗の大切な物とは、雑誌の付録やお友達や、親から貰った絵や小冊子でした。それがドロドロになった残飯に混ぜられてしまい、二度と元通りには成りませんでした。

早苗は大きな声で姉に罵声を浴びせながら泣きました。

すると、姉は早苗を殴り、倒しにかかってきました。

早苗は仰向けにひっくり返って、延々と泣きじゃくっていました。

このような姉からの仕打ちは、この後益々エスカレートしていきました。

 

 

公園のブランコで姉が遊んでいる時には、早苗がブランコの傍に来れば、姉は狙っていたかのように、傍に来た早苗に思いっきりブランコを漕いで、早苗の頭に当てたことが有りました。

勢いよく漕いで当てたブランコの板は、早苗の頭部を直撃し、早苗は気を失って倒れてしまいました。

その後、早苗は救急車で病院に運ばれて何針も縫う大怪我をしました。

 

この時、母親に叱られた姉は母親に、とんでもない事を言いました。

「あんな妹は死んでしまえばよかったんだ」

 

早苗は物心ついた時から、いつも親から怒鳴られたり、殴られている様子を恐ろしく目の当たりにしてきました。

そして何時しか、「姉のように成りたくない、親に殴られたくない」と思うようになり、常に先回りをして良い子に成れるように振舞うようになりました。また嫌なことが有っても常に自分を押し殺して、我慢して良い子に振舞うようになったのです。

その結果、母親からは姉の見守り役になるように仕付けられるようになったのです。

姉が、とんでもない事をやらかさないように、母親は早苗に見張るようなことを常に指示しました。

姉にとっては、大変に面白くないことだったのでしょう。

「こんな妹は早く死んでしまえばいい」と真剣に思い始めたようです。

そして、段々に早苗に対して攻撃的になって行ったのです。それは早苗が40歳代になるまでも続いたのです。

 

また、姉のように成りたくないと思い続けた早苗は、常に自分を犠牲にして他者に尽くすような行動傾向に成って行きました。それが自分にとって災いから遠ざかる方法と幼心に感じたことのようです。しかし、それはそれで早苗の中に大変なストレスを溜めていくことになったのです。これが原因で早苗が30歳代に成るころには様々な難病に侵されて行きました。

 

 

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